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■「こころのアリカ」のSS

以前にSSを送ってくれた、kouさんが狂架と名を改め(2007.08.21追記)改訂版として送ってくれました。
追加シーンがくわえられたり、細かな描写などが加筆修正されています。
ありかがとてもかわいいです♪
狂架さんありがとうです。
それではどうぞ☆


この小説は「こころのアリカ 四コマ」放課後ー5の続きを想定したものです。
「こころのアリカ 四コマ」は現在休止中ですが放課後編のみ再UPしました。
「こころのアリカ 四コマ」の 放課後ー1〜5はこちら→【    



1.

「で、この家が夏目君の家なんだよね?」
「夏目君のお母さんの話によればそうらしいけど。」
夏目邸の前に佇むありかといおり。
「・・・ところで、いつまでここにいるつもり?」
「えっ・・・と・・・」
すでに二人は10分間ここでじっとしている。
「その・・・心の準備ができるまで・・・」
「見舞いに来ただけでしょうが・・・」
いつまでも行く気のない様子のありかに呆れてため息をつく。
「それはそうなんだけど・・・」
ありかは手をもじもじさせて一向に家に入ろうとしない。
「まったく・・・」
そう言っていおりは門の前にあるインタフォンのボタンを押した。
「あーーーーーー!!!」
近所迷惑になりそうなほどの絶叫。
「それじゃあ私は帰るから♪」
「ちょ・・・ちょっと、いおり!!」
いおりは鼻歌まじりに帰っていく。
それを見つめながらありかは泣きそうになっていた。
「そ・・・そんな・・・」
家のなかでドタバタと音が聞こえる。
(ど・・・どうしよう)
呆然と立ち尽くすありか。
(じ・・・時間よ止まれーーーーーーーー!!)
しかし、ありかには時間を止めるチカラなど持っていないので、
当然のごとくドアが開いた。

→2


 
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