■Short Story 『彼方の4年目のバレンタインデイ』
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|初めての時はどんなチョコが好きなのかわからなくて、
|さんざん迷ったのを思い出す。
|普段は買わない雑誌とか読んで、
|男の子が好むチョコを探した。
|でも、わからなかった。
|よけいに迷ってしまった。
|それは当たり前のことだった。
|私が知りたかったのは、
|男の子という全体の好みじゃなくて、
|彼自身の個人の好みだったから。
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|結局、ありったけの自分の記憶を掘り起こし、
|何件もお店を回って、
|気に入られそうなチョコを何度も探していた。
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|でも、今年からもうその必要もない。
【→3】
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